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再発の不安

2010年11月25日 (木)

胸が痛くて形成外科受診

2週間前に満員電車で胸を押され、非常に痛い思いをした。つかまり棒につかまっていて、左胸のろっ骨付近を非常に強く押された。けっこう騒いでしまった。でも、誰も何も言ってくれなかったのだが。「大丈夫ですか?」とは誰も言ってくれなかったのだが。

そして、この2,3週間、胸の痛みに悩まされた。先週の週末は学会でしばらく先生は休診。私の仕事との兼ね合いもあり、今日ようやく外来で診て頂くことができた。

形成外科主治医Y医師によると、「痛みのほとんどは炎症」だそうだ。私が受けた再建手術では、まず、乳がん摘出のあと、大胸筋の下にエキスパンダー挿入。そのあと、エキスパンダーを取り出して、今度は大胸筋の上に腹直筋皮弁挿入。その腹直筋皮弁の縫い目あたりがちょうど炎症を起こして痛んでいたらしい。

基本的に、この痛みは「がんが原因のものとは考えられません」とのこと。ほっとした。特に骨が痛かったので、「骨転移?」などと、いろいろなことを考えてしまっていた。こんなことをずっと続けていくのだろうな、と思いながら、Y医師の説明に聞き入る。

胸の傷跡も、お腹の傷跡も見せて、今後のことを相談する。

もう、スポーツクラブに行ってからだをいじめても大丈夫、と言われる。「ただ、そういうとき、時々痛くなりますよ」とのこと。そういうときにはスポーツクラブをしばらく休むなど、炎症をやり過ごす工夫が必要だそうだ。「エアロビクスでも、マシントレーニングでも。」と、形成外科主治医Y医師は笑って言う。「もちろん、整骨院でどんどんからだを整えてもらてください」とも。ありがたい言葉。「水泳もいいよ。」うーん、水泳か。まだ左の腕は伸びきらないから、もう少しかな、私としては。

だんだん体がもとに戻って行く感触。うれしい。とてもうれしい。でも、来年2月には子宮筋腫の摘出手術で、もう一度入院。「いつまでも病院と縁が切れませんね」とY医師。「いいんです、病院に来て元気をもらってますから」と私。子宮筋腫の摘出手術は腹筋を切ることはないので、それほど負担ではないと思うよ、とY医師のうれしい言葉。

通院する患者に元気を与えてくれるこの病院。ほんとうにありがたい。

これからもうまく行きますように…。

2010年11月 2日 (火)

久しぶりの乳腺外科外来受診

仕事が忙しくてバタバタしており、更新が滞りました。
例によって、親しい友人より、「具合が悪くなったか?」と言われてしまいました。
具合は悪くなったり良くなったりですが、きっちりと生活しております。

10月21日(木)に、久しぶりの乳腺外科の外来、主治医D医師より、その前の週のCT検査で転移・再発を疑わせるものはいっさいなかったということをうかがいました。肺転移、肝臓転移、リンパ節転移なし。胸水も腹水もなし。信じてはいましたが、本当にホッとしました。

術後2年、3年、4年、5年、10年をめざし、頑張ります。ありがとうございます。

2010年10月15日 (金)

乳がんの「経過観察」

昨日は、仕事を早退して夕方病院に行き、術後初めての胸部CT検査を受けてきた。

今日は検査のみで、外来は来週となる。鎖骨上のしこりを見てもらいたい気もするが、来週乳腺外科主治医D医師に会えるのでそれまではおとなしくしていよう。

久しぶりのCT。前回と同様に、造影剤を注射してからだがかぁっと熱くなって、そして、「息を吸って~、止めて~、はい、楽にして~」と録音の声が聞こえ、機械の上部にある人の顔のマークが息を吸ってふくらんだり、息を吐いて楽になったりする。

乳がん2年生になったばかりの私。3か月に1回の腫瘍マーカーと1年に1回のCT、骨シンチはどのくらいの頻度だったかしら。このくらいの様子で経過観察を続けて行けたら本当にありがたい。そして、いつか「経過観察も必要ない」と言われるような状況を迎えたい。そうなる、と信じて、明るく過ごして行きたい。

まずは、来週の外来で明るい顔で乳腺外科主治医D医師と3か月ぶりの再会だ。

2010年10月 5日 (火)

オオカミ少年のように…

2月に胸にしこりができたとき、パートナーや家族、病気を知っているごく一部の友人や同僚に話しました。細胞診の結果良性とわかり、連絡すると皆喜んでくれました。今回、またしこりができてしまいました。今度は別の場所です。今回はパートナーと家族だけに言いました。友人や同僚には言っていません。

だんだん、平然としていることが当然に思われてきて、細かい心配事とか、不安とか、言っても仕方がないと思うようになってきました。

よほど近しい人でないと、このような不安感を共有してもらうことはできません。「ほら、また言っている」と思われてしまうのではないか、と心配になってきます。

昔話の「オオカミ少年」は、退屈な少年が「狼が来た!」と騒ぎたてるたびに大人が振り回され、少年を信用しなくなり、本当に狼が出たときには誰も信用せず、結局村の羊が食べられてしまった…といった話だったと思います。つまり嘘つきはだめだよ、という意味です。

本当は全然違うのですが、なんだか、自分がオオカミ少年みたいに見えてきます。体調の不安について口に出していると、本当に具合が悪くなったときに相手にしてもらえなくなるのではないかと…。今、どこまで口に出していいのか、わからない感じ。

考えすぎですよね。でも、同じ病気の方だったらわかって頂けるのではないかと…。

こういうことを考えているから、結局のところ病気そのものを隠すことになってしまうのかな、と思います。

2010年10月 4日 (月)

読んで頂き感謝します

昨日の記事をアップしてから、たくさんの方に読んで頂き、また、たくさんの方に「ポチ」をして頂き、感謝しています。

私はコメント欄を開けていないので、読んでくださった方々と直接言葉を交わすことができません。アクセスカウンターの数字と、「ポチ」として下さる方の数、そしてブログ村から私のブログにやってきてくださる方の数を見ながら、「今日はずいぶんたくさんの方に読んで頂き、励まして頂いた」と感じています。本当にありがとうございます。

乳腺外科の外来までまだ2週間以上あるので、これが良性のものであることを強く念じながら過ごします。

それにしても、「いたちごっこ」ですね。この病気になると1人残らず、もれなく皆同じ不安感を共有しますよね。厳しいですね。

こういう気持ちを「早期発見すれば治るのに」のような単純なピンクリボンのキャッチフレーズで汚されたくないです。そんな簡単なものではないです。

*私がコメント欄を開けないのは、コメントを頂いても、それにお返しをしたり、またこちらから訪問したり、といったお作法を守ることが、時間的、体力的、精神的に無理だと思っているからです。ブログを不定期に更新するだけでいっぱいいっぱいです。そんなブログにこんなにたくさんの方々に訪問して頂き、本当に感謝しています。ありがとうございます。

2010年10月 3日 (日)

また小さなしこりが出現…

何気なく首のまわりをさわっていたら、小さなしこりが指に触れた。左の鎖骨の真上。痛みもなく、触ると表面はつるつるしており、押すと上に、下に、よく動く。

乳房再建手術の前には左胸の腫瘍があった場所の近くにしこりができて、細胞診の結果、良性であった。(←左のカテゴリーから「再発の不安」の各記事を参照ください)

あれからちょうど10か月。7月の血液検査では腫瘍マーカー CEA ⇒2.4 (基準値5以下)、CA15-3 ⇒7.2 (基準値30以下)だった。何でもないと思っているが、つい触ってしまう。いやだなぁと思う。

2週間後が乳腺外科でのCT検査、その翌週が乳腺外科外来。久しぶりに会う乳腺外科主治医D医師にまた相談してみよう。

何でもないと思っているけど、この病気に常につきまとう、不安である。

2010年2月 5日 (金)

「腫瘍細胞を認めない」診断

本日は、乳腺外科D医師の外来。目的は2つ。

(1)先週金曜日の、左胸しこりの細胞診の結果を聞く。
(2)ホルモン治療の継続。

(1)細胞診の結果、左胸に認められたものは、「のう胞」らしい。抽出されたものの中にあったものは、『○○(記憶不確か)」と『赤血球』であり、『腫瘍細胞は認められない』ということだった。D医師の前にあるコンピュータスクリーン上の電子カルテにあかあかと光る文字を、私もまじまじと見てしまった。よかった。今回は、免れた。

いつもポーカーフェイスのD医師も、今日は何となく明るい表情をしているように感じる。「これで、予定通り、再建ですね」と笑って言ってくれ、「僕も、ほっとしました」と言っていただけた。

「形成外科のY先生は連絡をとろうとすると手術中などで、まだお話しできていないのですが、僕から、大丈夫だったということを説明しておきますから」ということだった。本当に、ありがたい。

(2)3か月に1回のリュープリンの注射。1回目はからだの前、おへその左側。2回目は、右お尻。今回は3回目。看護師さんがD医師と相談してくれ、「(リンパ節をいくつか取っている)腕はなるべく使わないように」というD医師の指示で、今回は左のお尻となった。

D医師の再来プラス注射1本で26000円余り。タスオミン90日分で、7000円あまり。本日は大出費。

いずれにしても、これで、いよいよ、再建にまっしぐら。形成外科看護師の指示により、病院の帰りに、ドラッグストアで「腹帯」と「紙おむつ」を購入。「胸帯」と「T字帯」はすでにある。手術後、3日間絶対安静らしいので、その間に使用する(かもしれない)紙おむつというものを生まれて初めて購入した。

帰宅して、パートナーT氏、妹、病棟で知り合った何人かの「がん友さん」に報告。本当に喜んでくれた。

目の前が少しずつ開けてくる感触。再建へ。(まだない)胸が躍るような気がする。


2010年2月 1日 (月)

良いことも悪いことも受け入れて…

両側乳がんになってしまったとき、その「バッドニュース」を受け入れることが必要だった。今回、局所再発かもしれないと疑われたとき、もう一度受け入れる準備をしなければならなかった。

人間は忘れる動物だから、最初の「バッドニュース」をどうやって受け入れたか、どのくらい泣いたか、どのくらい悩んだか、かなり忘れてしまってはいたが、それでも、苦しい思い出はたくさん覚えていた。だから、もういちど受け入れる準備をしなければならないと思ったとき、こころの支度をすることがとても難しかった。

今回は、たまたま、2度目の「バッドニュース」ではなく、「グッドニュース」だったようだ。でも、再発を恐れる気持ちとはこのようなものなのか、ということが少しわかったと思う。

乳がんは再発や転移の多いがんだと言われている。実際、私の身の回りにも再発や転移と一所懸命闘っていらっしゃるかたがたくさんいる。

今回はたまたま「グッドニュース」を頂くことができるようだが、私もまた、再発の不安を感じるときが必ず来るだろう。そのときに少しでも今回の経験が生かされるといいと思う。今回の件で、自分が弱い人間であるということがわかったが、それでも、良いことも悪いことも、受け入れ、そこからスタートする、ということを学びたい。とても難しいだろうということは、わかるけれど。

2010年1月31日 (日)

局所再発の恐れと予防療法の意味

左胸のしこりは何だったのだろう。来週の外来のときに病理の結果を聞くことができる。

乳腺外科主治医D医師の説明だと、彼が良性だと考える理由は、
(1)引いたものが液体だった。がんの場合、内部に粘液が入っているものもあるが、それは珍しい形であり、私の場合はそのようには考えられない。
(2)吸い取ったあとのしこりがほとんど形がわからないくらいに小さくなった。「がんであれば、吸い取ってもしこりは小さくはなりませんから」とのこと。

D医師が考えるこのしこりの正体は、
左胸のエキスパンダーが感染して取り出したあと(←過去のエントリ「エキスパンダー再挿入手術」参照)、皮下が化膿し、癒着が起きた。そして、癒着している部分と癒着していない部分ができ、その間に体液が入って、包まれるようになり、しこりのような形になった。

今後の対応は、
(1)もし、病理の結果がD医師の見立て通り良性であれば、予定通り再建の入院をする。
(2)もし、病理の結果が万が一悪性であれば、D医師が、形成外科主治医Y医師と連絡を取って、今後のことを話し合っておく。

当然、病理の結果を聞かないと100%の喜び方はできないわけだが、今までにD医師が最初の見立てを覆したことはないので、これも、おそらく最終的なものと考えてよいのではないかと思う。そこで、私は、「これは、タスオミン(ノルバデックスのジェネリック)が効いている、と考えていいのですか?」と質問してみた。すると、D医師は、「効いているかどうか、現時点で判断はできません。」とのこと。

予防療法というのは、薬を使用してみて、再発しなければ効いていたかもしれないし、もしかしたら、薬を使用しなくても再発しなかったのかもしれない。そのようなものである。「ノルバデックスに感受性があるかどうかを調べる遺伝子検査があると聞いたのですが?」と言ってみると、「感受性があるかどうかと、その薬が効くかどうかは、別のことである。」と言われてしまった。感受性がある、ということで、使用して、それでも再発をする人もいるし、ノルバデックスに感受性がないから、ということで、使用しなかった結果再発した人が、使用していれば再発しなかったのかもしれない。それは、はっきり言ってわからないことなのだ、とのこと。

う~ん、難しい。薬を飲みながら、それが効いているかどうか、わからない、ということ。再発しなければ、薬が予防していた、とも考えられる、ということ。

今回、局所再発かもしれない、と考えた時、「タスオミン、効いてないんじゃないか?」という思いが心をかすめたので、このような質問をしてみたのだが、そんな単純なことではないらしい。

つくづく、がん治療は複雑だと思う。

2010年1月30日 (土)

胸のしこりの正体

乳腺外科主治医D医師の外来。

エコーで場所を確認しながら針を刺し、しこりの中身を吸い出して、その場で病理担当者に渡した主治医D医師は、電子カルテに打ち込みながら、

「引いたものが、粘液状ですから、良性だと思います。」 

「心配しなくてよいのでは?」 

…と自信満々だった。

少しだけ、気持ちが軽くなった。彼がこれほど自信を持って言ってくれるのだから、信用してよさそうだ。私も落ち着ける。

あとは、結果を待って、安心するだけ。ようやく、再建に心を向けることができるかなぁ。