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ホルモン治療とその副作用

2012年8月15日 (水)

初めての整形外科外来

乳腺外科主治医D医師の紹介で、院内の整形外科を受診した。

今年になってから、下半身の痛みとしびれが出ており、ひどいときには、10分ほどの距離が歩き切れないときがあった。整骨院に行くと、「椎間板ヘルニアの予備軍かな~」とか、「脊柱管狭窄症かな~」とか、いろいろと言われた。

今回の乳腺外科の外来で、おたずねしてみた。症状が、「脊柱管狭窄症に似ている」とのことで、整形外科を受診してください、と言われた。ただ、私としては、自宅近くの整形外科を知らないし、できればカルテを共有してくれるこの病院内で受診したかった。そこで、思い切ってそうお願いした。すると、D医師は気さくに「いいですよ」といって、院内の整形外科初診外来に予約をとってくれた。

乳がんの友人が、背中の痛みで1年間も自宅の近くの整形外科に通い、「神経痛だ」と言われ続けて、もうがまんができないほどの痛みになってこの病院に緊急搬送され、ようやく院内の整形外科でMRIを撮ったら、頸椎に転移していた、ということは最近、このブログでも書いた(←「友人の入院」エントリー参照ください)。

私は今のところ再発も転移もしておらず、「低リスク」に入っているということではあるが、体に痛みやしびれがあると、必ずそのことに思いが至る。だからこそ、院内で連携が可能なところで受診したかった。

8月第1週に、その整形外科を受診した。若い医師で、とても感じの良い先生だった。私の痛みの特徴は、歩いていると腰から下が痛み、両足がしびれてしまう。そして赤信号で休んだり、すこし立ち止まったりすると少し良くなってまた歩けるようになる、というもの。これは、「間欠跛行(かんけつはこう)」と言って、脊柱管狭窄症によく見られる症状だそうだ。ただし、「乳がんは、骨と相性が良いので、骨転移による痛み、あるいは腰椎の変形が起こっている可能性も否定はできないので、まずはレントゲンを撮りましょう」ということで、レントゲンを何枚も撮り、その後もう一度診察があった。とりあえずわかったことは、「腰椎の4番が前に飛び出していること、そのために、神経がそれに伴って曲がってしまい、痛みが出ていること」だった。この飛び出し方の重度は、「初期から中期の間くらい」ということだった。ホルモン治療のアロマシンの副作用が関わっていることも否定はできないと言われた。

この後、神経がどのくらい曲がって、どのくらい骨に押されているか、これはレントゲンではわからないので、MRIを撮りましょう、ということになった。検査はお盆明け。

骨量が下がって骨が弱くなっていることは間違いがないので、この後、この症状が悪化しないようにするにはどのようにしたらよいのか、それも含めてきちんと聞いてきたいと思っている。副作用のサイクルが続いていることを感じるが、できる範囲の中で最善の対応をしていきたい。

2012年7月22日 (日)

ホルモン療法副作用のサイクル・・・今度は骨粗鬆症

昨年(2011年)2月末に子宮と卵巣を全摘出したので、事実上閉経が確定。タスオミンとリュープリンでの治療もそこでストップ。

閉経後に利用されるアロマターゼ阻害剤「アロマシン」に変更。飲み始めて1年と4か月ほどになる。アロマターゼ阻害剤の主な副作用として関節痛や関節のこわばりなどがあるが、それ以外に大きなものが骨粗鬆症。

どうも、私もその予備軍に入ったらしい。今週の外来。先週の骨量の検査の結果を聞いた。アロマシンを飲み始めたころから比べて下がってしまい、乳腺外科主治医D医師がめずらしく眉をひそめて「低いですね~」とのこと。エックス線を使っての骨量検査だが、腰椎で測ると実際より良い数字が出てしまうことがあるので、大腿骨で測定するのだそうだ。パソコン画面に私の左の大腿骨が映っている。そのほかに数字やグラフがいろいろと出ていて、私の年代の人の骨量の正常値の下限にぎりぎり乗っているか、そのすぐ下に×印がついている。あれ~、という感じ。牛乳はやめてしまったが、バランスの良い食事、ウォーキングなど、気をつけてきたからだ。

これ以上骨量を下げないための治療が始まることになった。ボナロンという経口薬だが、骨転移の点滴薬ゾメタと同じビスホスホネート製剤。あとで調べてみると、ゾメタは、骨転移の治療薬としては保険認可されているが、骨粗鬆症の治療薬としては認可されていない。

同じビスホスホネート製剤なので、副作用も同じ。顎骨の壊死の可能性である。10月からボナロンの投薬を始めるので、それまでに歯科治療をすませておくように、とD医師の指示。虫歯は治療済みだが、気になるところがいくつかある。しかし、昨年から放置してしまっているので早急に始めなくては。

乳がんの再発防止のためのホルモン療法→副作用で骨粗鬆症の可能性→骨粗鬆症悪化防止のためのビスホスホネート製剤→副作用で顎骨壊死の可能性→今度は何が?

乳がん治療のための投薬が副作用のサイクルを生んでいる。骨粗鬆症は厳しい。まだ50代なかば。


・・・これ以外にも気になることが最近あるのだが、それはまだ別に記録しておきたい。8月初旬にその件で、整形外科の初診がある。

2012年1月15日 (日)

ホルモン治療+卵巣摘出の影響

私は、化学療法(抗がん剤)も放射線もしていない。両側乳癌を全摘したとき、乳腺外科主治医D医師は、部分切除も可能な左乳房を全摘すれば、術後の抗がん剤も放射線もしなくてよいと言った。そのときに、別の大きな病院にセカンドオピニオンを求めたが、セカンドオピニオン先の医師は、「部分切除プラス放射線、さらに必要に応じて術後抗がん剤」を提案した。

結果的に私は全摘を選択し、両側乳房の再建手術を受けた。このあたりは、過去エントリーにかなり詳しく書いてあるので、ご参照いただきたく思う。

D医師の指示通り、2009年6月に全摘手術を受けた後は、8月からすぐにホルモン治療に入った。タスオミン服用+リュープリン注射。これを2011年1月まで続け、2011年2月に子宮筋腫による子宮全摘手術のときに両方の卵巣も同時に摘出して以降、タスオミンがアロマシンに変更となり、リュープリンは中止した。アロマシン服用だけのホルモン治療となって、もうすぐ1年である。

ホルモン治療の影響はいろいろな方がブログに書かれているし、私も今まで何度か書いてきているので繰り返すまでもないが、以下の5点が顕著だと思う。
(1) ホットフラッシュ、体の冷え
(2) 関節痛、手足のこわばり、しびれ
(3) 記憶力の低下
(4) 意欲・注意力・判断力の低下
(5) 体力の低下

これらは、私のような年齢(現在53歳)にもなると、更年期障害としてあげられる症状と似ているため、ホルモン治療のせいなのか、ホルモン治療をしていなくても更年期障害として出てくるものなのか、判断は難しいと思う。ただ、いずれの症状も、ホルモン治療を始めてほどなく一斉に始まったところをみると、単に、「更年期障害でしょう」と片づけることができないのは明らかだと思う。

私の場合、薬による治療が始まって1年半後に卵巣を摘出し、そこからさらにホットフラッシュなどの症状は強まった。ホットフラッシュの裏返しの症状としての体の冷えは、この冬、非常に強く感じている。体がかっと熱くなり、それから、手足がぞくぞくと冷える。

また、アロマシンに変更してから、関節痛が強くなった。同じくくりにできるかどうかわからないが、両手の指の関節が太くなり、以前はめられていた指輪がどんどんはめられなくなっていっている。無理をしてはめようとすると痛むし、無理しても入らない。

また、卵巣を摘出する前には、パートナーとの体の関係がうまくいかなくなるのではないか、という不安があった。結論からすると、それは、大丈夫だった。ただ、全体的な「意欲の低下」と連動して、こちらへの意欲についても多少の低下があることは否定できない。ただ、一緒にいることから得られる安心感・満足感に変化はない。

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以上、これから手術を受けられる方への情報となれば、幸いです。あらゆる治療に副作用はつきものですが、抗がん剤と放射線をしていないことは大きいことです。左胸を温存していたら放射線は間違いなくしていたし、状況によっては、抗がん剤もしていたと思います。その意味では全摘を選択したために、胸はなくなってしまったけれど、ダメージが少ないのだと思います。温存も可能な左胸の全摘をすすめてくださった乳腺外科主治医D医師に感謝しています。

2011年10月 7日 (金)

記憶が飛ぶ・・・

酔っ払って寝てしまい、翌朝、記憶が途切れていることは、仕方がない。
最近はお酒の量がずいぶん減っているし、おうち飲みをしていないので、そのようなこともあまりない。

ただ、ホルモン治療を受けるようになってから、記憶力が弱くなっているのは間違いなく感じている。先日は、「Aだったか、Bだったか」という会議の結果を覚えていないことにショックを受けた。自分はもしかしてその会議に出なかったのではないかと思ってしまったほどだ。

なるべくメモを取るように。ただ、メモを取る前にすでに忘れてしまっていることもある。
ただの老化、ただの更年期障害と片付けられない違和感を感じる。何かを取りに別の部屋に行ってみて、そこで何を取りに来たのか思い出せない、という話はよくあるが、そのようなものとやや異質な感じ。討議して、みなで話し合って、決めた結論。話し合いの経緯は忘れてしまっても良いが(でも、通常忘れるようなことではない)、結論そのものを忘れてしまっている、というのは、がっかりを通り越す。

実害が出始めている。話し合いにいた人との関係悪化。先方は、「話し合って決めたのに、なぜそのように動かないのか」と思っているらしいが、私はそんなこと決めたことすら本当に、全く、きれいに、忘れている。議事録を見るのが怖い。

あと何年飲むのか、アロマシン。飲み終わったら記憶力は戻るのか。

ホルモン治療を受けているみなさま、本当にお気をつけください。

2011年10月 1日 (土)

関節痛・・・

タスオミンからアロマシンに変更となって約半年。

指の関節の痛みが少しずつ強くなってきた。
手を握ると痛い。指を伸ばしても痛い。でも、飛び上がるほどではない。
指輪が入らない。無理に入れようとすると関節にぶつかって痛い。
関節の部分が大きくなってきた感じもする。
足の裏が痛い。いつも骨に響いている感じ。布ぞうりがマストアイテム。
お尻の中の骨(?)も痛い。
座っている椅子から立ち上がるときに気をつけないと。

これだけあちこち「関節痛」なんだから、
きっちりといい仕事をしてくださいね、アロマシン君。

2011年9月23日 (金)

ついに遠近両用コンタクトレンズ

年齢的にも老眼がやってくるのは時間の問題だったとは思うが、ホルモン療法が始まってから極端に視力の衰えを感じるようになった。

もう1年半以上前に眼科できいてみたところ、ホルモン療法には視力の変動が伴うことがよくあると言われた(←昨年のエントリ「ホルモン療法と視力低下」参照ください)。

そのあとは、運転をするときには視力の良く出るコンタクトレンズ(しかし、近くはきびしい)、普段の生活では手元が見えるコンタクトレンズ(しかし、遠くはきびしい)を使い分けてきたが、手元が見えるはずのコンタクトレンズでも小さい辞書の字が読めなくなってきていた。肩こりや頭痛の原因にもなっていたと思う。これは、薬がタスオミンからアロマシンに変更になってから特に強く感じていた。

折も折、遠近両用コンタクトレンズを使っている方に出会い、「いいわよ~、ただし、個人差があるみたいだけれど」と言われ、先週眼科に行ってきた。すんなりと「では、試着してみましょうか」ということで、今までの1日使い捨てタイプより一回り大きく、レンズの端にある小さな点が外側になるように装着してみると、違和感は全くなく、遠近の境目なども全く感じられず、とても快適だった。遠くは1.2の視力が出た。手元はやや危うい。

とりあえず3か月使ってみることにして、2週間使い捨てタイプのソフトレンズを購入した。しかし、手元は100%はっきりというわけではないので、このレンズの上からかける、リーディンググラスのようなものを作った。

いよいよ、老眼ケアの時期に入ってしまった。年齢とホルモン療法の副作用の両方によるものだとは思うが、副作用を嘆いていても仕方がないので、少しでも快適に過ごせるように工夫していきたいと思う。でも、リーディンググラス用をペンダントのように胸にぶらさげておく「眼鏡チェーン」は、もうしばらくやめておこうと思っている。・・・悪あがきですね。

2011年9月15日 (木)

アロマシンの副作用

アロマシンは顕著な副作用として関節痛があるそうだ。私にもやってきた。アロマシンを服用し始めて半年。感じていることをいくつか。

(1)私の場合特に両手の関節、特に中指、薬指、小指が痛む。毎朝、目覚めると両手が固まってしびれた感じになっているのでゆっくりと動かしてほぐす。手を握ると痛む。手が全体的に硬くなっている感じがする。パソコンのキーボード操作ではけっこう打ち間違いが多い。ゆっくり打てば大丈夫(今のところ)。

(2)指の関節が太くなる。夏になると指がむくむのは、健康な方でもよくあることだが、指がむくむというよりは、関節が太くなる。今まで入っていた指輪が入りにくくなったのはショック。

(3)足の裏がひびいて痛む。うまく説明できないが、いつも底の薄い靴をはいているような気がする。とびきりコンフォート仕様の、底に厚いクッションの入った靴をはいた方がいい。最近はコンフォート仕様でもオフィスにはいていけるものがたくさんある。アシックスの「ワラッジ」などは定番のブランドだが、もう少しお安くて気軽にはけるものを見つけた。通販でも買える Fizz Reen というお靴、結構よろしいです。おすすめ。

また、アロマシンでは、骨粗鬆症も心配される(ホルモン剤全般だが)。心がけて小魚などを食べた方がよいと思う。

さらに、イライラする、集中できない、やる気が出ない、このあたりはよく言われていることだが、ホルモン剤と直接の関係があるのか、ホルモン剤をやめれば「シャキーン」とやる気が戻るのか、そのあたりは実際のところはっきりしないと思う。私は2年前にタスオミンを飲み始めて以来、仕事でのモチベーションの維持には本当に苦労している。でも、それは、乳がんという病気を経験して、人生で大切なことを考え直し始めたからかもしれないなぁとひそかに思っている。

2011年9月14日 (水)

今年の夏は暑かった

9月14日(水)

暑さ寒さも彼岸まで、とは言うが、今年の夏はまだまだ暑い。ホルモン治療を始めてから始まったホットフラッシュも、今年はことのほか辛かった。

2月末に子宮筋腫で子宮を全摘したときに、乳腺外科、婦人科の主治医と相談して、両方の卵巣も摘出した。「卵巣がなくなることは閉経と同じだから、今まで行ってきた閉経前のホルモン治療から閉経後のホルモン治療に移行できる」という乳腺外科主治医の話が決め手となり、婦人科主治医に卵巣も摘出してくれるように頼んだ。「取ってほしいなら取ってあげるけど、更年期障害の症状は今より強く出るよ」と言われた。それでも、卵巣がんのリスクを回避し、また、ホルモン治療を次のステップへと進めることのできる全摘をお願いした。ホルモン剤は、タスオミンからアロマシンへ。リュープリンは中止となった。

結果は主治医の言う通りだった。ホットフラッシュとそのあとの多汗がひどく、とくに顔の汗は半端ではなかった。節電で冷房を弱くしている電車に乗っていると、ぼたぼたと床に汗が落ちた。服の汗じみが心配で、真っ白か、真っ黒か、濃紺か、汗じみのめだたない色の服しか着なかった。はっきり言って、とても恥ずかしかった。

汗取りの下着を工夫したり、風の良く起こる扇子をさがしたりした。下着にスプレーすると冷やっとする清涼剤を使ってみたり、冷えピタを背中に貼ってみたりもした。ま、ほとんど役に立ちませんでしたよ。

この汗といつまでつきあっていくのかなぁ。おそらく冬も続くと思われる、このホットフラッシュ。薬で強制的に閉経させて、次には卵巣を取ってしまって、さらに閉経後のホルモン剤でとどめの攻撃。からだがあっぷあっぷしている。アロマシンの典型的な副作用とされる、関節痛も、両手と足でかなり強く感じている。次回の乳腺外科外来では、漢方薬について相談してみようと思っている。

でも、これほど不快な症状を抱えてはいるのですが、卵巣を全摘したことを全く後悔していません。

2010年2月 3日 (水)

ホットフラッシュと体温調節

ホットフラッシュについては何度もこのブログに書いており、いろいろ大変ではあるけれども時間がたつとともにだんだん軽減するのではないかと期待している。でも、ホルモン治療を始めてまだ半年足らず。体温調節ができずに、身の置きどころがない状況になることも多い。

・寝不足でホットフラッシュ:これは非常にきつい。寝不足でぼ~っとしているところへ追い討ちをかけるようにホットフラッシュ。どうしたらいいかわからなくなる。イライラ感がつのるような感じになることもあり、職場でこのような状況になったときは、対人関係に十分配慮して行動することが大事のようだ。体が疲れているときも同様。

・会議中にホットフラッシュ:暖房がききすぎているのか、私だけが暑がっているのか、判断に困ることが多い。「暑いですか?暖房、調整しましょうか?」と聞けるような会議なら、思い切って聞いてしまうが、緊張感の漂う会議では、我慢するしかない。緊張感が増すと、ホットフラッシュも悪化するので、これはかなりつらい。

・睡眠中にホットフラッシュ:2時間おきのホットフラッシュは依然として続いており、羽毛ふとんは効き目はあるとは思うが、両肘の内側や首回りにびっしょりと汗をかいて目覚める(←エントリ「ホットフラッシュには羽毛ふとんが良いのでは…?」参照)。今は冬の時期なので、ふとんから体を出し、冷えるのを待つ。しばらくすると逆に寒くなってしまい、ふとんをかぶって体が温まるのを待つ。この繰り返し。からだに悪いなぁと感じる。さらに、汗を何度もかいて目覚めるので、翌朝出勤前のシャワーと洗髪が不可欠。

そんなホットフラッシュだが、「ホルモン療法(タスオミン+リュープリン)が仕事をしている」と信じて続けていくしかない。明日は、左胸のしこりの病理結果を聞くと同時に、リュープリンの注射日でもある。

再建のための入院まで、あと10日。ここへきて、時間が経つのが速く、入院中の仕事の手配にあっぷあっぷしている。

2010年1月11日 (月)

ホルモン療法と視力低下

私は強度の近眼。同年代の友人と比べて、近くのものが見えにくくなるのは遅く、老眼なんてまだまだ、と思っていた。近視が強い人ほど老眼になるのは遅いのよ、などと本当か嘘かわからないようなことを言っていた。

ところが、今回の病気をきっかけとして急激に視力の低下を感じている。近くの小さい字がよく見えず、携帯メールの画面を少し離さないと焦点が合わないので、電車の中では、誰かにメールをのぞかれているような気がする。それに、目の疲労を強く感じ、一日の中で目がよく見えたり見えなかったり、しょぼしょぼしたりはっきりしたり、安定しない。目が腫れてまぶたが下がって来ることもある。

もう7,8年お世話になっている眼科を受診した。まず、入念な視力検査を受け、それから受診。先生に「病気をして、ホルモン治療…ホルモンを止める方の…をしているのですが、最近とても視力の衰えを感じるのです」と言ってみた。その眼科クリニックは、後の待ち合いソファの人たちに話がつつぬけになる構造なので、何の病気か聞かれたらいやだなあ、と思っていたのだが、先生は「ああそう」と、驚きもせず、詮索もせず、視力検査の結果を見ながら、「ホルモン治療をすると、目が良くなったり、悪くなったりするんだよね、でも、あなたの場合、前回からそんなに悪くなってないよ。とりあえず点眼薬で様子を見ましょう」と励ましてくれた。「それより、白内障が出ているね」とドキッとすることを言われたが、これは、「加齢によるもの」と言われ、ホルモン治療と直接の関係はなさそうだ。

ヒアルロン酸の入った点眼薬と、ピントを調整する働きのある、疲れ目用の点眼薬が処方され、コンタクトを入れたままで良いから、一日のうちに何度か点眼しなさい、と指導された。

「ホルモン治療をすると、目が良くなったり、悪くなったりする」というのは初耳だった。視力が安定しないということだろうか。先生のところへもホルモン治療の副作用を訴える患者がたくさん訪れているのだろうか。

処方された目薬を上手に使い、生活スタイルも見直して、「加齢」プラス「酷使」に加え、「薬の副作用」にも耐えてくれている目を、なるべく痛めないようにいたわりながら生活する方法を考えていかなければならない。