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5回目の入院(2010年4月)

2010年5月 2日 (日)

退院しました

何十針も縫ったとは思えないほど術後の経過も良く、今朝の回診後退院となった。今回は2泊3日。スピード退院だった。

今朝は形成外科S医師と研修医T医師による回診。S医師は2月の乳房再建手術でも主治医Y医師とともに担当し、今回もY医師が胸の作業をしている間に左右のお腹の傷を修正してくれた。(お腹の傷は左右の切り始めの部位でどうしても段差ができ、犬の耳に似ているので「ドッグイヤー」というそうだ。今回はその両端を再度切り、脂肪を少し除去してウエストラインががたがたにならないように縫い直した。)

S医師は「お腹はまったく問題がないですね」と言い、出血もないのでガーゼもはずし腹帯だけにした。胸は左右に入っていたストローのようなドレインを抜き、ガーゼを交換して処置終了。抜糸は来週のY医師の外来で、と確認した。乳頭がリングで保護されている間は沈む心配はまずないが、きつい服や下着で締め付けることのないように、と言われた。胸帯をはずしてブラをしてもいいが、まだ浸出液があるのでパッドのようなものを当てること。

「胸、うれしいです」とS医師に言うと、「こちらもうれしいですよ」と、ニコニコ笑ってくれた。

回診が終わると退院するのみ。荷物をまとめ、忘れ物をチェックして、ゆっくりと退院準備をした。日曜日なので、次の人が来るから早く、とも言われない。

私の新しい胸を育んでくれたこの病棟とこの病室に名残惜しささえ感じながら、静かに病院をあとにした。日曜日の今日も病棟には看護師の明るい声が響いていた。心の中で「ありがとう」を繰り返した。

病院近くの神社に参拝。病気発覚後、ここに何回通っただろう。今日はこの1年を感謝して頭を下げた。おみくじは「大吉」。「病」は「大したことなし、安心せよ」だった。「大したこと」はあるのだが、「安心せよ」はうれしい。

自宅に戻るとさすがに疲れが出て、ごろごろと寝てばかり。ゴールデンウイーク中、よく休んで体調を整え、仕事再開に備えたい。

それにしても、「30日に手術しよう。そうすれば、連休中休めるから仕事を休まなくてすむでしょう。」と言ってくれた形成外科主治医Y医師に感謝。私の回診のために昨日も休みを返上して病院に来てくれた。

この病院にお世話になり、すばらしい医師、看護師にめぐりあうことができた。自分を本当に幸運だと思う。私の命、体、乳房は彼らが守ってくれたもの。大切に、大事にしていきたい。

2010年5月 1日 (土)

立派な乳頭ができた

ゴールデンウイークに入り、新たに入院する人もいないらしく、病棟も何となく静かな感じがする。

再建手術後1日が過ぎ、お腹の修正部と両胸、それぞれがピリピリと痛むものの、ロキソプロフェンで抑えられており、発熱も昨夜にはおさまった。左右の胸のドレインからはまだ浸出液があるが、色も薄く、ガーゼで対応できる程度の量だ。

今朝の回診では、Y医師も明るく、ニコニコしながらガーゼ交換をしてくれた。ガーゼの下から乳頭がのぞく。頭を一所懸命上げて乳頭を見ようと試みる。

乳輪部分には、円く切ったガーゼが被せてあり、乳頭には、透明プラスチックのリングがはめられている。リングとガーゼは縫い止められており、乳頭乳輪を保護している。まだ血があちこちにこびりついているが、思っていたより大きく、はるかにリアルな乳頭だ。

夕方。前回の乳房再建手術のときに、左胸の多出血に気付いてくれた、「左乳房の恩人」とも言える看護師がガーゼ交換のために病室に来た。きれいにできましたね、よかったですね、と我がことのように喜んでくれ、入院がこれで最後になりますように、と言ってくれた。

今夜は、この1年を思い出しつつ、支えてくださったたくさんの方々に感謝したいと思う。

2010年4月30日 (金)

乳頭乳輪手術が終了

本日午後、無事に乳頭乳輪の再建手術と、お腹の傷の修正手術が終了しました。

局所麻酔でしたので、3時間の手術の間の先生方のやりとりもはっきり聞こえました。看護師の方も声をかけて下さり、安心して手術を受けることができました。

手術そのものはかなり痛いと感じました。お腹は痛いよ、と事前に言われていましたがその通り。麻酔注射から電気メスまで、ビリビリ、チクチクと痛みました。でも我慢できないほどではありません。

胸は、引きつれの原因となっている内部の膜を切り、腹部皮弁を除去して傷口を縫い直し、乳頭を再建。除去した皮膚を移植して乳輪を作りました。

術後、麻酔が切れるとともに腹部も胸もじわじわと痛くなってきました。ロキソプロフェン投入。
Y医師によれば「ばっちりできましたよ」とのことなので、早く鏡で見てみたいです。

今夜はぐっすり眠れそうです。

2010年4月29日 (木)

乳頭乳輪再建手術前日の胸

風邪は少しずつではあるが回復してきた。鼻声ではあるが、声も出てきた。結膜炎は、薬が効いているようだ。充血が少しずつ減って来た。…ということは、ウィルス性の急性結膜炎ではなかったということ。とにかく感染のリスクを少しでも下げて、手術に臨みたい。

今日は、乳頭乳輪のない、最後の胸の写真をアップする。下の小さい写真をクリックすると別ウィンドウで大きめの写真が開く。気持ち悪い方はスルーしてください。ご参考まで。

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手術から2か月半であるが、内出血の跡もなくなり、乳房の色も体の他の部分の皮膚の色と変わらなくなってきた。またいくつも開いたドレインの傷跡もだいぶ癒えてきた。脂肪が柔らかくなってきた。感覚も少しずつ戻ってきている。

写真でわかるとおり、乳房再建のときに血流確認の役割を果たした腹部の皮弁が残っているので、それが両乳房の上部に細い葉のような形になっている。明日は、この部分を取り除いて、傷を縫いなおす。そして、取り除いた皮弁を乳輪として乳頭周囲に皮膚移植する。自分でデジカメを使っているので左右のバランスが悪く見えるが、実際はもう少しバランスがとれている。ただし、大きさは左(この写真では向かって右側)の方がやや小さく、傷の縫い目も細いケロイド状になっている。右の乳房(この写真では向かって左側)の方が柔らかく、大きめで、傷もケロイドになっていない。全摘手術のときから、左の乳房は問題含みだった。エキスパンダーで感染し、9月に再度挿入手術をしたときも長く化膿が残った。形成外科主治医Y医師も先日の外来で「左はどうも、具合が悪いね」と言っていた。傷の位置も関係があるかも、とY医師は言っていた。

さて、今回、乳頭乳輪再建を行うに当たって、1つだけY医師に確認したのは、「もし、将来的に脂肪幹細胞による再生医療を受けたいという気持ちになったとき、今、乳頭乳輪を形成してしまうことが問題とはならないか」ということだった。今ある乳房の位置関係で場所を決めた後、脂肪注入を行って乳頭の位置がずれたりする可能性があるかもしれないと考えたからである。Y医師に聞くと、「全く問題がない」ということであった。私は今すぐに脂肪注入による修正を行う気持ちはないが、将来、もしその気持ちになったとしたら、その時に対応できるかどうか、ということを確認したかった。これで、今回乳頭乳輪再建手術を受ける気持ちがはっきりと固まった。

この両乳房にどのような乳頭乳輪ができるのか、わくわくしている。たとえ感覚はなくても、乳頭がつくことで、さらに自然な乳房になるだろう。楽しみだ。