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4回目の入院 (2010年2月)

2010年3月 4日 (木)

20人に1人です。

2010年3月4日(木)

いま、日本の女性の20人に1人が乳がんに罹患すると言われている。早くわかればそれに越したことはない。それもよくわかっている。でも、実際のところ、みんながみんな、転移の心配のない、ごく早期の非浸潤がんですむわけではない。

「早くわかれば治るのに」、というのは、本当に、本当に、無責任な発言だ。

乳がんのこと、わからない人たちには、とりあえず、黙っていてもらいたい。

2010年3月 3日 (水)

退院して5日目です。

2010年3月3日(水)

2月26日(金)、術後11日目に退院することができた。退院後の経過は順調。だんだんとからだの可動域が広がっているようでもある。現在は職場に戻る前の自宅療養・リハビリの期間として静養につとめると同時に、からだを慣らすためにウォーキングなどをしている。
3月2日(火)、退院後初めての外来で、形成外科主治医Y医師の診察を受けた。「順調ですよ」とのことで、Y医師の表情も明るかった。

からだは、胸の2本の傷と下腹部の1本の長い傷のドレインが入っていた部分からの浸出物がまだあり、退院前に看護師に指導されたように、薄いパンティライナーを傷口に当てて、テープで止めている。ドレインが入っていた部分は縫合しないので、まだ口をあけている。腹帯は24時間着用。まだ当分の間はずせないらしい。胸帯は今週に入ってからやめ、ブラジャーとぴったりしたキャミソールを着ている。シャワーを浴び、刺激の少ない石けんでよく洗って、体液が体表に残らないように、これが最も大きな感染の原因だから、と言われ、可能なときは1日2回シャワーを浴びている。昨日の外来では、「もう、お風呂に入っていいよ」と言われた。ただし、お風呂のお湯は清潔に。

傷の痛みは、胸は手術前とほとんど変化なし。両胸の下部、アンダーバストにあたる部分が少し痛む。また、左胸の下部にえくぼのようなひきつれが1か所あるのでそれについても尋ねると、両方とも時間とともになくなっていくとのことだった。特に、左胸下部のえくぼは「しつけ糸で止めてあるところだから、そのうちなくなるよ」とのこと。笑ってしまった。腕の上げ下げはまだかなり不自由がある。ばんざいをするとかなりの引きつれと痛みを感じる。Y医師によると、どんどんからだを動かして、今の可動域のままで固まらないように、ということなので、少々の痛みはがまんして、肩回しなどの運動をしている。

下腹部の痛みは、腹筋の痛みではなく、傷そのものがひりひりと痛む感じ。腹筋の不具合はほとんど全く感じない。昨日の外来でも、ベッドに横になったまま、「足を上げてみて」と言われたので、片足を上げると、「いや、両足を一緒に上げてみて」と言われ、思い切って上げてみると、問題なく両足があがり、お腹に触れていたY医師が「腹筋には何の問題もないね」とにこにこしていた。就寝時も、術前と同じように、ころんとベッドに横たわることも、起き上がることもできる。くしゃみや咳をしてもほとんど痛まない。

ただし、下腹部の皮膚を広範囲に取って残った部分を縫い合わせているので、体が強く前に引っ張られる感じがしている。そのため、歩くときには首を前に突き出して腰が引けるような「おばあさん歩き」のようになってしまっている。これを少しずつでも、真っ直ぐに伸ばすようにしていかなければならない。

痛みについては、現在は1日2回、ロキソプロフェン(解熱鎮痛薬)とセルベックス(胃の薬)を服用している。これも、痛みの感じ方により、少しずつ自分なりにコントロールしていけるといいと思う。

胸の見栄えだが、形はきれいにできているものの、まだまだ、内出血のような、あざのようなものがあり、黄色、紫、黒の斑点があちこちにある。下腹部の傷あとも含めて、落ち着くまでにはかなりの時間がかかりそうだ。胸については、もう少し落ち着いたら、写真をアップしたいと思っている。下腹部は見た方のショックが大きいと思うので、当分は公開しないつもり。

思い返してみると、マンモグラフィーを受けてから、もうすぐ1年だ。本当にいろいろなことが押し寄せた1年だった。パソコンの前に座り、こうしてブログを更新できることを本当にありがたく思う。

2010年2月25日 (木)

明日退院します

2010年2月25日(木)

胸と下腹部の傷、ともに、かなり乾いてきた。まだ浸出物は少しあるが、数枚重ねたガーゼを数時間おきに換えることで対応できる程度。胸の傷口はほとんど傷まないが、以前からの「胸に木箱が入ったような、金属かごが入ったような痛み」は変わらずある。慣れているので驚かない。

下腹部の傷は、乾いてきたが、新しいおへそからの浸出物がまだ少しある。また、傷口にガーゼが触れてこすれた感じにひりひりと痛む。しかし、これらもたいしたことはない。新しいおへそとは、おへそ部分を含む広範囲を皮弁として採取したので、傷口より上部の皮膚に穴をあけて本来のおへそが顔を出すようにしたもの。この穴をあける場所が多少ずれておへそが体の中心より左右にわずかにずれることがあると聞いていたが私のおへそはちゃんともとの場所に再現されている。はじめは周囲をぐるりと縫合されていたが、今は抜糸も済んで、すっかりおへそらしくなってきた。

かんじんの乳房だが、本当にきれいに、丸く、重みを持って、再建された。両側再建なので左右のバランスも良く、アンダーの位置もきちんと決まっている。エキスパンダーで膨らませたので、傷口は乳房全摘のときのものをそのまま使うことができ、傷は増えていない。お腹にあった脂肪が、今は胸の皮膚の下に丸くまとめられ、ぴんと張って、新しい乳房の装いをしている。

昨日は、乳腺外科主治医D医師が病室に来てくれた。彼が担当した両側乳がん全摘の患者で、遊離皮弁で再建したのは私が初めてだそうだ。再建された乳房を見て、「思ったより大きくできていますね」と感心していた。今後D医師が担当する両側乳がんの患者さんにも参考にしてもらえるといいと思う。

昨夜もお見舞いに来てくれたパートナーT氏は両手で新しい乳房に触れ、「水風船が入っていたときとは全然違う手触り」と言い、にこにこしていた。自家組織で再建して、本当によかったと思った。

術後3日間は体がとてもきつく、自分で決めたことなのだから弱音を吐いてはいけないと自分を励ましていた。10日経った現在は目に見えて状況が改善しており、やはり、再建してよかったと心から思う。

退院しても、周りの人に見せて歩くわけでもない。とてもパーソナルなところにある乳房。…だからこそ、時間をかけ、よく考え、意欲を持続して今に至ることができたことを、本当にうれしく思う。

2010年2月24日 (水)

術後9日目…お腹の傷と皮下脂肪

2010年2月24日(水)

前々回のエントリに書いた、「下腹部が茄子型になっている」ことについて、Y医師に聞いてみた。彼によると、これは、腹部から皮弁を取ったあと、傷口を縫い合わせたときに、傷の下方部にはまだ脂肪があるため、そこがふっくらとふくらんで見えるのだそうだ。筋肉がゆるんでいるということではないそう。要するに、私にはまだ下腹部にたくさん皮下脂肪があるということだ。

この茄子型体形を退院後エクササイズで少しずつ鍛えていかなくては。

今朝の回診で、両胸も抜糸。いよいよ退院が見えてきた。最短で明後日。午後になると発熱するパターンは今日も続いている。主治医は退院してよい、と言ってくれるので、思い切って退院してしまおうか?

2010年2月23日 (火)

術後8日目です。

2010年2月23日(火)

今週に入り、順調に推移して、昨日はお腹の抜糸があり、お腹の傷の両端のドレインが抜けた。シャワーも浴び、気分よく過ごしていたのだが、夜の検温で37.8度あり、びっくり。考えてみると、6〜8時間おきに飲んでいたロキソプロフェンを、痛みが和らいだのを理由にやめていた。看護師と相談して、すぐに服用。そのあと、ロキソプロフェンの服用時間に合わせて熱が上下している感じ。

私には昨年6月の両側乳がん全摘手術のときに術後10日近くたってからエキスパンダー感染・取り出しという辛い記憶があるので、今回もすぐにそれを思い出した。

もちろん形成外科主治医Y医師もそれをよく覚えていて、抜糸後のお腹の傷、胸の傷などを丁寧に診て、「感染の所見はない」と言ってくれた。さすがにほっとしたが、私は感染しやすい体質のようなので、しばらくは感染させないよう、しっかり体調をもとに戻すよう、こころがけていきたい。

発熱の問題はあるものの、昨日に引き続き、今日は両側の腋の下のドレインも抜け、両胸の抜糸を待つだけになった。お腹の傷の痛みもだいぶ改善し、点滴台に頼らなくても、売店に行って週刊誌を買い、歩いて戻ってくることができるようになった。背中の丸まった「おばあさん歩き」ではあるが、先週末は腰痛がひどく1分と立っていられなかったことを考えると大きな進歩。

退院はいつ頃?まだまだ痛みも、分泌物も、発熱もあるけれど、待ち遠しい気持ちになってきた。

2010年2月22日 (月)

術後1週間です。

2010年2月22日(月)

手術から早くも1週間を経過した。現在の状況は、

(1) 胸の傷口(体の外側)に外側に向けてドレインが2本。左右で計4本。
(2) お腹の傷口左右両端に外側に向けてドレインが1本ずつ。計2本。

ドレインは柔らかいストローのようなもので、バッグはついていない。そのため、厚くガーゼ(初めのうちはさらに紙おむつ)をあて、その上から防水紙でくるみ、さらに胸帯と腹帯でおさえている。分泌物が減るにつれ、ガーゼ交換も2時間おきから4時間おき、8時間おきへと間隔が広くなってきた。

飲んでいる薬は6時間おきにロキソプロフェン(鎮痛剤)、セルベックス(胃薬)、ミオナール(筋弛緩剤)。各食後にマグミット(便を柔らかくする)。そして毎朝のタスオミン(乳がんのホルモン治療剤)。

両胸は順調。術後すぐに脂肪がゴツゴツして丸みが足りないと思った右胸も、日が経つにつれてうまく丸みを帯びてきた。まだまだ内出血などであちこちが黒、黄色、紫色になっているが、これは時間とともによくなるはず。

これだけの膨らみを2つ作るだけの脂肪を供給してくれたお腹は、長い傷口をはさんでピチピチに張っている。傷口の下部は皮膚は張り詰めているが、その下にぼこぼこしたくぼみを感じ、形成外科主治医Y医師に聞いてみると、「取り残した脂肪が波打っているのかな」ということだった。回復後のエクササイズが大切と言われた。傷口の上下とも感覚はとても鈍い。500グラム余りの脂肪をとったはずなのに、鏡に写してみると、下腹部は茄子のように膨らんでいる。退院後少しずつエクササイズをして筋肉を鍛えていくことが必要なのだろう。

待ちに待った再建手術から1週間。最初の3日間は本当に苦しかったが、ようやく落ち着いてきた。今は、Y医師から預かったアンケート用紙に悩んでいる。「あなたはなぜ再建したのか」という質問はなかなか難しい。ベッドの中でゆっくり考えたい。

2010年2月20日 (土)

術後5日目です。

2010年2月20日(土)

月曜日の手術から早くも5日目。頭痛がひどく、携帯からの更新はなかなか難しい…。

*この5日間…*
15日(月)手術。夜になり、左側出血のため、患部を開き夜中から朝まで緊急処置。血流確保。いったん手術室行きを決めたが回避。1時間おきの処置で形成外科主治医Y医師不眠の夜。
16日(火)左側事なきを得る。夕方縫合。めまい、吐き気、嘔吐。研修医A医師不眠の夜。
17日(水)術後初めて、水を飲んでも吐かなかった。しかし、引き続きめまい、吐き気、頭痛。
○15日〜17日はベッド上安静。この3日間はつらかった。
18日(木)朝、導尿とドレイン1本が外れ、3日ぶりに歩行。体が「くの字」になり、直立しない。激しい頭痛。食欲が少しずつ戻る。
19日(金)点滴終了。ドレイン2本外れ、シャワー許可。激しい腰痛と頭痛。

昨日(19日)シャワー許可が出て、術後の汗、体液、血液を流すことができた。血液が体表に残っていると感染の大きな原因になるとのこと。まだ残っているストローのようなドレインにひっかけないように丁寧に洗う。

裸の体を初めて鏡で見る。丸い、2つの乳房。まだ縫い目ははっきりしているし、血流を確認するために残した腹部の皮膚が細長いパッチワークになっている。しかし、それでも、手に触れた乳房は、本物に感じられた。想像していたよりはるかに、本物。

下腹部の傷は本当に長い。体を横断している。「両側なので、がっちりとっちゃってますから」と、看護師。新しいおへそもできている。前のおへそが新しい穴から顔を出して、周囲が縫われている。

ストローのようなドレインが腹部からも胸部からも何本か出て、鮮やかな色の体液を吐き出し、白いバスタオルがたちまち染まる。でもこの色は心配ないそうだ。

今日は、昨日少し良くなったと思った頭痛が復活し、割れるよう。ロキソプロフェンと筋弛緩剤を処方されているが、あまり効果を感じていない。

新しい乳房と対面したうれしさと、術後のつらさがまだ半分半分。でもこれは自分で選択したこと。

頑張ります。

2010年2月17日 (水)

術後2日目です。

2010年2月17日(水)

妹に代筆してもらっています。

15〜16日にかけては左胸出血のため患部を開き血管を圧迫していた血液を抜き取りました。深夜から朝まで1時間おきの処置でした。

16日夕方、患部の再縫合を行いました。最も恐れていた血管の詰まりは回避されたようです。16日夜から今朝にかけては2時間おきの処置でした。

今朝、2日ぶりに水が飲めました。めまいと吐き気は続いています。硬膜外麻酔を外したので痛みが強くなってきていますが、ロキソプロフェンで対応することになりました。

まだまだ安静が続いていますが、新しい胸と早く対面できるよう頑張ります。

2010年2月16日 (火)

手術が終わりました。

2010年2月16日(火)

妹に打ってもらっています。

九時間余りの手術が終わりました。昨夜は11時頃から左胸の出血が激しく、縫ったところを開いて血液を吸い出しました。傷の中で血液が吻合した血管を圧迫していたからです。

なかなか一筋縄ではいかないものですね。

現在は麻酔による吐き気ど、発熱と、痛みと戦っています。

ベッドの上で全く動けない状態です。頑張ります。

2010年2月15日 (月)

これから手術室へ…。

2010年2月15日(月)

あと1時間足らずで手術室へ。浣腸も済み(あまり出なかったが…)、弾性ストッキングもはき、落ち着いた気持ちでベッドの上にいる。

明け方に目が覚め、今までのことを考えながらiPodでモーツァルトを聴いた。今朝は、気持ちを前向きにしようと、フラメンコギターのソロを聴いている。お腹の中から膨れ上がってくるようなエネルギーを、手術室まで持っていこう。

今日はこの10か月間のがん治療のひとまずの集大成。この日を迎えることができて本当に幸せだ。感謝の気持ちでいっぱい。

手術の成功を心から祈ります。新しい胸が、2つとも無事に私のからだに来ますように。頑張ってきます。応援してください。