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2010年10月10日 (日)

交際して7か月で発病

パートナーT氏に最初に会ったのは仕事の場。「いい人だな~」と思いました。でも、その後は1年に1回くらい、メールのやりとりをするくらい。「転勤しました。」「いかがお過ごしですか。」「お元気ですか。」そんな2,3行のメールが行ったり来たり。何年かまったく音沙汰がないこともありました。

それが、3年前に「一緒に食事でも」というメールが来て、とても久しぶりに再会し、そのときに彼の病気(膀胱がん)について聞きました。さらに1年間ごぶさた。そして一昨年の9月に「また、一緒に食事でも」というメールが来て、1年ぶりに食事。それがきっかけでお付き合いするようになりました。

熟年(?)、中年(?)のカップルとして、楽しく過ごしていた矢先、昨年4月に私の乳がんが発覚しました。真剣にお付き合いするようになってまだ半年でした。どうしよう、と思いました。こんなことがあるのか…と思ってしまいました。でも、彼は全く動じずに、受け止めてくれました。「クロらしいという電話がかかってきたときは足ががくがくしたけどね」などと、あとで言っていましたが。

それはそうでしょう。彼は数年前に大切な家族を脳腫瘍で見送っていたのでした。看病とお別れ、自分の発病と手術、そして私の発病。「またか」と思ったのではないかと想像します。でも、彼は、私の病気を受け止め、一緒に考えてくれました。交際して半年、というのは、微妙な時期だったと思います。親しいけれども、すべてを知りあっている訳ではない。遠慮もある。そんな時期に私の病気が発覚し、2人の絆は急速に深まったと感じています。

あれから1年半。今も変わらぬ彼の温かさに、心から感謝する日々を送っています。

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