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2009年5月12日 (火)

マイクロサージャリーによる再建

5月12日(火)

昨夜遅くまでT氏と話し合っていたせいでとても眠いが、今日のK病院形成外科Y医師とのアポにきちんと結論を持っていけることがうれしかった。11日(月)午後の厳しいセカンドオピニオン、夜のT氏との話し合い、そして12日(火)の形成外科アポと、20時間ほどの間、波にもまれ続けた。

4月21日(火)に初めてお会いし、乳房再建と言う新しい言葉を知り、それから手探りで情報を探し求めた。書籍、ネット上のがん関連ホームページ、ブログなどから少しずつ情報を仕入れ、3週間前とは比較にならないほど知識が増えた。

今日、Y医師と合意したこと:

(1)G病院では、治療方針についてのセカンドオピニオンとして、右側全摘、左側温存を勧められたが、パートナーT氏との話し合いの結果、私たちは両側全摘、再建をすることを希望する。

(2)前回のアポでは、主に、シリコンを使っての再建について説明を受けたが、お腹の脂肪と血管を胸に移植し、血管をつなぎあわせる新しい技術を使っての手術(マイクロサージャリー)を希望する。

(3)お腹の脂肪を、皮膚ごと胸に移植すると、パッチワーク状の縫い目が残る。しかし、第一期再建のとき(乳がん手術の直後)に、シリコンを入れるのと同様にエキスパンダー(水風船)を入れていったん閉じ、胸の皮膚を伸ばしてから、後日エキスパンダーを取り出し、お腹の脂肪を、今度は皮膚からはがして胸に移植すると、シリコンの時と同様に、横1本の縫い目しか残らない。お腹の皮膚を移植しないのでお腹の皮膚のパッチワーク模様が出ない。私はこれを希望する。このためには、2度の全身麻酔の手術が必要となり、また、二期再建手術は7,8時間はかかるという。(同時再建のときに皮膚ごと移植すると、乳がん手術と同時にできるので1回の全身麻酔ですむ)。私は2度になったとしても、これを希望する。

Y医師から説明されたリスクは、縫い合わせた血管がつまること。血管がつまると移植した組織は腐ってしまうので、取り出すしかない。K病院でこの方法で今までに行った手術で血管がつまる確率は約5%。しかし、これは、乳がん以外の部位での手術、高齢者で血管がもろくなっている人の手術などを含んでの5%なので、私の場合のリスクは非常に低いと考えてよいだろうということ。さらに、血管がつまるとするとほとんどが術後24時間以内、どんなに遅くても3日以内。それを過ぎると良好な結果が期待できる。

シリコンで再建した乳房はほぼ全く動かないと言ってよいが、自分の脂肪で再建した乳房は少し動くらしい。また、手で触った感触も自然に近いらしい。しかし、乳頭乳輪はシリコンの場合でも自分の脂肪の場合でも、同じように、皮膚から作るので、こちらの感覚は変わらないようだ。また、どちらで再建したばあいでも、上下から包み込むように神経が伸びてくるので、熱い冷たいなどの感覚は1年~2年で多くの人に戻ってくるようだ。

Y医師は終始にこやかで、シリコンは「こんなに体に負担が少なくて手軽にできる」という意味で大変よい。(実は彼の「手軽」という言葉に私はかなりの引っ掛かりを感じたのだが。)しかし、上記(1)~(3)で説明した方法が「手間も体力も必要だが、あなたには一番いいと思います」と言った。

「乳がんの手術までの期間に、ここまで先のことを考えて判断できる人はそれほどいないんですよ」と言われた。私は「この3週間という時間の中で、いろいろ考えることができました」と答えた。

「本来の目的とは違うのですが、このCT写真を見るとね…」と言いながら、お腹周りの断面写真を動かしながら「だいたいあなたの場合、平均して2センチくらい脂肪がついているんですよね。これを、両側乳房再建に使うと、そうだなあ、だいたい片方240ccくらい取れるかなぁ。」と言う。私は自分の脂肪層の厚さに赤面しながらも、これのおかげで両方の乳房が作れるのかもしれない、と思う。なにより、脂肪層が厚いことをとてもポジティブに言われた経験は初めてだった。

それから、「ちょっと、胸見せてくれる?」と言われたのでポロシャツを上げてブラをはずすと、指先でちょんちょんと、お腹の脂肪層に触れ、胸を10秒ほど見て、「うん、これとまったく同じくらいの大きさまではできないかもしれませんけどね、でも、片方240ccというのは、けっこう大きいんですよ。」と言いながら、机の引き出しからシリコンインプラントの250ccのものを取り出して、見せてくれる。「こうやって見ると、けっこう小さいけど、実際に入れてみるとけっこう大きいんですよ。」

私が「私のパートナーは、私の胸が大きいから好きになったのではなくて、好きになった私の胸がたまたま大きかっただけ、と言ってくれてますので、大丈夫です。」と答えると、Y医師は愉快そうに、あはは、と笑った。

「じゃあ、頑張りましょうね」とおだやかに言われ、私も「これから、どうぞよろしくお願いします」と頭を下げて、20分余りで診察室を出た。

本当に前日、セカンドオピニオンに行っておいてよかった。もし、全摘してしまってから前日のような意見を聞いたら、おそらく相当動揺していただろう。セカンドオピニオンが、主治医であるD医師、形成外科のY医師とかなり異なっていたために、精神的にはきつかったが、逆にしっかり考え抜くことができた。そして、やはり全摘だ、という、気持ちをきちんと再確認することができた。

明後日14日(木)は、D医師の診察。初めて母を連れて行く。

追記:5月15日(金)、誤解を招く可能性があると判断した文章を3か所ほど修正した。

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