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2009年4月29日 (水)

乳がんと診断されるまでの経緯 (4)

4月第3週

細胞診というのは、何か、小さな注射器を患部に刺して、チューっと吸い出せば終わるのか、ぐらいにしか思っていなかったが、それは大きな誤りだった。

エコーで患部を確認しながら、まず局部麻酔の注射をし、その後、針を刺す場所を5ミリほど切開し(刺す針がボールペンの芯ほどの太さのため、と説明された)、そこからまず長い針を刺しておく。その針には四角な注射器状のものが接続しており、さらにホースがつながっている。針が刺されると、今度は日曜大工で使う電動式のホチキスのような「バチン!」という大きな音をさせて溝のある針を差し込み、その溝の部分に標本となるものをはさんで抜き取るという作業。「大きな音がしま~す」と言われて、覚悟すると、本当に大きな音。でもそのあとにぐわ~んと痛みが来る。左右それぞれそれを4回ずつ。

そのあとに止血作業。硬い円柱状のプラスチックをのせてしっかりテーピングされ、その上から伸縮性のあるさらしをぐるぐる巻きにされ、今後24時間はこのテーピングをはずさないように、と言われ、つけてきたブラジャーをハンドバッグに押し込む。

最初はいらないと思っていた鎮痛剤を処方してくださるように先生にお願いし、診療が終わった。D医師はこの日、私のために何時間割いてくださったのか。他の患者の合間に診察室に呼び戻して下さったり、絵を描いて詳しく説明して下さったり、「治療のタイムスケジュールを考えてみたんですけどね」と言いながら、検査と治療のモデルを考えて下さったり…詳しく、ありのままを、冷静に話して下さるD医師をありがたく思いながら診察室を辞した。

今後の検査日程を看護師さんと確認する。火曜日:形成外科の先生のお話を聞く、水曜日:右側のMRI、木曜日:左側のMRI、その翌週木曜日:診察、金曜日:骨シンチとCT。

夜は、T氏が仕事を抜けて近くまで来てくれ、駅近くの雑然とした居酒屋で、妹と3人で飲んだ。こういうときは、静かな和食の店、などと言うより、いろんな人の気持ちが渦巻いているような、がやがやした居酒屋に埋もれている方が楽だった。私は当日飲酒禁止だったので、ホッピーに焼酎を入れずに、氷を浮かべて飲んだ。針を刺した胸が時々痛み、自然に猫背になってしまう。こういう検査ひとつでも結構疲れるものなんだなと実感。しかし、「こういうときでも酒が旨い」などと冗談を言いながら横で飲んでくれる妹と、静かに話を聞いてくれるT氏を本当にありがたく思った夜だった。

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